利用者権利・倫理綱領

 私たちグループホームで働くすべての者は、認知症によって自立した生活が困難になった方々の安心と尊厳のある生活を守るために力を尽くすことに、 使命感と誇りを感じています。

 グループホームの利用者は自分で自分を守ることが難しくなっておられます。また、介護サービスは、利用者のプライバシーを守るため、 人目に触れない形で提供されるという特性を持っています。それだけに、グループホームで働く私たちは常に公正でなければならないと自覚しています。

 私たちは利用者の利益を守ることを第一に考え、自らの行動の規範として以下の倫理綱領を守ることを誓います。 このことは、利用者の安心と尊厳のある生活を守るとともに、グループホームに対する社会の信頼感を高め、 ひいてはグループホーム事業の存続と発展に資するものと信じます。

 認知症になっても住み慣れた町で普通の生活を続けることができるグループホームが、 多くの地域で生まれ、明るい長寿社会づくりに役立つようにしたいという私たちの夢が実現することを心から願っています。

  1. 個人を尊重します
     私たちは、利用者の生命と尊厳を護り尊重します。
  2. 個人を護ります
     私たちは、利用者のプライバシーを尊重し、個人の権利・財産・情報を護ります。
  3. 差別や虐待を行いません
     私たちは、いかなる差別、暴力、虐待および身体的心理的拘束を行いません。
  4. 生活の主体者として支援します
     私たちは、利用者が主体的な生活を行えるように支援します。
  5. 地域住民の一員として生きていけるように支援します
     私たちは、利用者が住民の一員として社会生活を営むことができるように、また家族や大切な人との関係を大切にしつつ、新しいつながりを築けるように支援します。
  6. 安らぎと安心感の持てる生活へ支援します
     私たちは、利用者が安らぎと安心を感じる事ができ、かつ安全と衛生が保たれた環境で生活できるように支援します。
  7. 自信をもって生きていけるように支援します
     私たちは、利用者がその能力を最大限に発揮し、自信を持った生活ができるよう、適切なケアを継続的に行うとともに、適切な医療が受けられるように支援します。
  8. 従事者の専門性の向上に努めます
     私たちは、認知症の人の生活を支援する専門職として研鑽に励み、専門性を高めることに努めます。
  9. 健全な運営を遵守します
     私たちは、この事業の社会的責任を認識し、健全な運営によって事業の継続性を確保することに力を尽くします。